59歳 膵臓癌stage4手術手遅れ不可2018/6告知。抗癌剤に重粒子線治療併用し7cmから2cm弱に小さく!Pancreatic Carcinoma

抗癌剤 mFOLFIRINOX半年で膵臓癌腫瘍1/3。2019/2重粒子治療。2020/3アブジェム。2020/10重粒子線治療2回目。2021オニバイド+5FU、TS1。

★ 2018/05/28~06/20 腫瘍発見~膵臓癌ステージ4告知~抗がん剤 mFolfirinox フォルフィリノックス

1:癌に気づく前
昨年(2017年7月)の人間ドックではHbA1cは5.x~6.xでまだ糖尿病予備軍の段階でした。
★たまたま、その(2017年7月)人間ドックでCTもやったのですが、その検診クリニックでは、10ヶ月後に4575mmにもなる膵臓癌は欠片も見つけられません。

★自覚症状はありませんでした。
★人間ドックで二次検査指示で秋に行った、豊洲の会社前のX洲クリニックでは血液検査もしたくせに便秘と誤診!


2:膵臓に腫瘍発見の1週間
2018/05/19(土)、地元川口のかかりつけ医で経過観察をお願いし、血液検査を行ったあと、その病院の骨董品的な旧式のCT(初めて見た、島津製作所製)でも造影剤CT(解像度低い)をやった方が良いと言われました。
この日はまだ「とうとう糖尿病の宣告か!」と思っていて、まさか腫瘍があってしかも膵臓癌末期とは、夢にも思いませんでした。

2018/05/26(土)、てっきり糖尿病の初期の宣告だと思っていたので、のーんびり、結果を聞きに行ったたところHbA1cが8.7に急上昇しており、腫瘍が膵臓にあり、大きめの病院での造影剤CTの至急受診を勧められました。


★この判断無ければ、未だに癌と知らなかった可能性大。自覚症状出て余命僅かで発見されてた気がします。かかりつけ医の先生の指摘を本当にありがたく思っています


★すい臓マーカー検査について
・癌と判った今でも、すい臓マーカー検査で私は陰性もしくは異常な数値では無いです。
・無論、マーカー値が基準値より大きい場合はスグに精密検査に移るべきだと思います。
・その一方で、マーカー値が範囲内だからと言って、癌で無いことの証明にはならない点には、注意頂きたいと思います。
・癌発覚後、マーカーの値は上下の時系列での推移は参考になると思いますが、基準内か外かをさほど気にする必要は無いと思います。


3:45mm腫瘍発見
2018/05/26(土)のかかりつけ医からの指摘後、
2018/05/28(月)、朝一に自宅近辺の川口の総合病院でそこそこ新しいCT(シーメンス)で造影剤CTを受け、すい臓に45mmの良性/悪性どちからの腫瘍が発見されましたが、

その病院にはすい臓は症例少ないので都内の大学病院や専門病院を紹介すると言われました。終わったのは夕方。


★診断前に、病名が癌でも直接本人に告知するか?という質問票に○つけてたので、「癌かも知れません」と言ってくれました。よって、この後がとてもスムーズ。これも良かった。その後、経験上如何ですか?と聞いたら、癌である確率が高いと思いますと言ってくれました。この答えが無ければ、癌の専門病院の紹介を依頼しなかったので、「癌告知希望=YES」は重要だと思います。


★紹介状に、「造影剤CT」のビューワー付きのCD-ROM添付されます。通常のCD-ROMドライブ付きのWindowsPCで見れます。私は入手したCD-ROMは全てDISKコピーして、自身でも見てます。大抵の医療用画像のビューワーはCD-ROMドライブからのプログラム起動が条件なので、データコピーよりDISK COPYの方が面倒無くて良いです。


★(知り合いが何名か根治した)国立がん研究センター中央病院を紹介して頂けますか?と聞いたところ、問題なしとのこと。よほどコネ無いと無理かと思ってました。杞憂でした。後から、癌であっても症状や病期などで、このような病院は患者を選好みするとネットに書いている人が居ましたが、そのような事実は無いようです。


朝一に外来で受付しましたが、紹介状まで行った時は既に16時過ぎており、この日の国立がん研究センター中央病院の初診受付終わってました。(初診受付は平日10時~16時電話のみ)


4:国立がん研究センター中央病院(築地)の外来予約
2018/05/29(火)、コンサートチケット取りのように10時ジャストに会社の会議室から電話かけて、翌日の予約が取れました。



★予約の際、紹介先の病院のどの部位の何科か、造影剤CT取ってもらった病院に細かく聞いておくとスムーズです。私は、肝胆膵の内科でした。大抵は、紹介状の宛先にも書いてあります。


★紹介状ですが、封緘されてますが、私は開けて中を見てコピーしました。読んでおくべきだと思います。何も指摘されず、これも杞憂でした。


5:国立がん研中央病院の外来、検査入院、確定診断
2018/05/30(水)、国立がん研で川口の総合病院の紹介状とCD-ROM見た先生が即、明日から検査入院してくださいとのこと。
2018/05/31(木)、検査入院。
朝病院の近くでタバコ吸える場所探し最後の一服。成人前からこの日までラーク→ハイライト→マイルドセブン/メビウス6mmを20~40本/日吸ってました。子供が生まれたときに一回、数週間禁煙を試みましたが無理でした。
なんと、この最後の一服から2019年の今まで1本も吸ってません。禁断症状はこの検査入院と、抗癌剤1回目の入院の間の1週間くらいでした。かといって喫煙所を通る時に匂いを嗅いでも嫌な感じもしない、むしろいい匂いと感じますが吸いたいとは思いません。
2018/06/01(金)腹部超音波検査(エコー:US)1時間じっくり。「こんなに強く押したら癌細胞が膵臓から飛び出るやん~」と思うくらい強く、深く、グリグリやられました。
これやってくれた技師さんが昨年の人間ドックで見てくれてたら早期発見できてたんだろうなぁと思います。まあ人間ドックでこんなに時間かけられないだろうし、そんな技術がある技師は人間ドック専門クリニックには居ないだろうし、人間ドックって少なくとも膵臓にはどうなんかなーと思います。


その後、腫瘍の細胞を調べる(生検)ために、針を刺して腫瘍の細胞を採取する穿刺(せんし)吸引細胞診(EUS-FNA:EUSガイド下穿刺吸引細胞診)を2時間行いました。胃カメラに超音波センサーまで組み込まれて直径3cm弱の手強い道具ですが、全身麻酔でまったくわかりませんでした。

図が分かり易い ↓ 消化器内科医さんのWeb


全身麻酔で起きたら病室だったので何されたのか全く判りませんでした。
EUS-FNAは症例が豊富な病院を選択すべきと後から知りましたが、そう言う際もこの病院で安心です。


2018/06/03(日)、宣告。
EUS-FNAで取り出した癌細胞の生検の結果は6日にわかるのですが、ほぼ現段階までの調査でも恐らく6日と同じなので、この日主治医からの説明/宣告を受けました。
・腺癌でステージ4(膵臓周囲の血管に浸潤あり、腹膜播種の疑い:確認には割腹必要)
・原発は膵臓で腺がん45mm75mm。
 (癌腫瘍は形もいびつで長さは測る場所や角度や2次元で考えるか3次元で考えるかなどによって変わり、この時は45mmと言われましたが、2019/1に2018/6の造影剤CTやUSなどの画像を見た肝胆膵外科の先生は75mmもありましたねぇ!と)
・摘出手術不能。
 (膵臓癌で根治は摘出手術のみ。化学療法では根治は不可能。抗がん剤で癌が小さくなって転移や浸潤無くなれば手術の可能性出てくる)と宣告。
・最終的に生検の結果が出る際にどの治療を選ぶかの選択肢の説明。
 1:フォルフィリノックス(FOLFIRINOX)療法
 2:ゲムシタビン・ナブパクリタキセル(ジェムザール・アブラキサン)療法
 3:ゲムシタビン(ジェムザール)療法
 4:S1(ティーエスワン)療法
 膵がんの化学療法、治験・臨床試験|がん研有明病院 まとまっていて、判りやすい。


2018/06/04(月)、検査入院 退院。

今は無き築地市場

今は無き、築地市場。入院中、夜から朝まで見てて飽きませんでした。


2018/06/06(水)、外来で、6/1の生検の結果、すい臓がん確定告知。
しかし、自覚症状も無く、まだ体力もあるので、2013年12月に認可されたばかりの、効果も高いが副作用も強い抗がん剤3種類MIX技FOLFILNOX療法を選択し、これ以上大きくしない、転移最小限が維持できればと。
他の治療法とも比較し、生存期間中央値が最も長かったのが最終決断要因。
 治療成績:80例(2014-2017年):生存期間:17.1ヶ月


FOLFILNOX療法患者向け 国立がん研作成pdf資料


6:CVポート留置&初抗がん剤だけ入院
2018/06/13(水)、入院 (6/6告知後、空きベッド待ちでした)
治療前に胸にcvポートと言う点滴用のコネクタを埋め込む手術。


2018/06/14(木)造影剤CT後(東芝:前回の川口の総合病院で撮ったCT画像結果と変化無し)、3日かけて初めての抗がん剤の点滴。点滴時に強力な吐き気止め同時処方なので点滴中は元気だったが点滴後食欲無し。ムカムカなどなど副作用多し。
次回からの抗がん剤は、2週間=1クールで初日のみ通院で、残り2日は出勤しながら点滴できるインフューザー。

使い終わった状態。



抗がん剤点滴中、食欲無いと伝えると築地食という病院メニューにすぐに変更され、シリアル食品、昔懐かしいミートスパ、カレー、卵豆腐、茶碗蒸し、果物など、その後の辛めの抗がん剤副作用でも食べられるメニューが出てきて、退院後とても参考になりました。
入院時、何回か築地市場などに散歩し、玉子焼き(甘い卵焼き苦手でした)など食す。

入院中、病院の近くで会社の連中が飲み会やってて点滴も抜けてたので、夜病院抜け出して乱入しようとしたら、警備員さんと看護師さんに見つかって残念でした。。
2018/06/20(水)退院。以降、2018/11現在、再度入院無し。



これを書いているのは既に10クールを終えた10月末なんですが、今考えると1回目の抗がん剤での味覚障害は楽でした。10回目ともなると積毒と言って、体に抗がん剤は蓄積され、変わって来ます。味覚障害は唇の痺れと一緒にどんどん酷くなってきます。
今後2週間サイクルで初日通院で1日休み、2~3日目はインフューザーぶら下げて出勤、3日目の夜に自分で針抜いて、その後11日は副作用と戦いながらも、通常生活という感じです。
概ね、1クールあたり、お休みは最小1日で済みます。


Updated by 2018/11/06、11/07、11/14、12/13、2019/07/04

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