2021/02/01 月 ステント手術の画像:閲覧注意。ステントはなぜ早く詰まるのか?
朝ごはん
昼ご飯
晩御飯 お魚は鱸
術後
朝に血液検査を行い、マーカー値は上がらず、肝臓の各種値が元通り良くなっていて、手術の効果が速攻で出ております。抗癌剤も行えましたし、お腹の違和感や痛みも全くありません。病棟をくるくる散歩してお腹を減らして御飯も完食ですし。主治医、執刀のレジデントの両先生に深く感謝です。見つかるのが遅かったらとゾッとします。
ステントの寿命
私のように血管や胆管などの管がつまった時にストローのようなステントを入れて、管の詰まりを治します。
ステントには金属とプラスチックがあります。プラスチックのステントを入れておればそのまま重粒子線治療を行うことができますが、金属のステントを入れると重粒子線治療を行う事ができません。私は、昨年10月に二度目の重粒子線治療を行ったばかりなので、すぐに重粒子線治療を行う事は無いので、比較的寿命が長い金属ステントを入れました。
先生にステントの寿命について聞きました。金属の方が比較的長持ちしますが、場合によって、金属でも3カ月で交換が必要になったり、半年や1年持ったりと、一概に言えないとの事でした。(後述)
また、金属のステントにも、各種サイズは勿論、ステントに膜が貼ってあるものと、貼ってないものがあるそうです。いろいろメリット、デメリットはあるのだそうですが、決定的なのは、膜が無い金属ステントは入替えが出来ず、膜がある金属ステントは入替えができるそうです。よって、私に合うのは、入替えが出来る、膜がある金属ステントということだそうです。
ステント寿命後の手術
ステント交換の際も先日と同じ手術の胆道ステント術が必要ですが、今回の最初の手術ではなかなか通せない状態で難しい手術でしたが、二度目からは一旦ステントが通っているので、するっと入って比較的簡単な手術だそうです。今後も抗癌剤前の血液検査や、数カ月に一度の造影剤CT検査で詰まる状態を観察できるので安心です。
閲覧注意:私の十二指腸ちゃん(胆管、膵管の出口)の写真
で使ったオリンパスのWEBの図版ですが、
このように、胆管も膵管も同じ位置に十二指腸への出口(スコープからすると入口ですが、胆汁や膵液が出る穴なので出口がふさわしい気がしました)があります。
私の手術は何が難しかったのか、執刀頂いたレジデントの先生にお聞きしました。
上の図と位置関係は異なりますが、私は十二指腸への出口がとても固く閉じていて、さらにやっかいなのは子スコープが膵管にしか入らない下記白黒写真の状態だったそうです。
カラーのカメラ映像は私の十二指腸ちゃんの胆管、膵管の出口です。ヌードより身体の内側を初公開!いやーん。あ、白黒写真ももちろん私のがい骨です。
そのため、入り口を切開(青矢印)して、膵管で無く胆管に子スコープが入ったのが下図です。幸い出血せず、それは良かったようです。
赤矢印の箇所から胆管が押されて細くなっています。
赤矢印にステント(今回6mm径で8cm程度)を留置し、見事に胆管が広がった状態。
写真は十二指腸の出口に垂れ下がるステント。
なんでステントは早く詰まるのか?
これは、書いてある書物やネット情報を見つけられなかったのですが、レジデントの先生のご説明で理解できました。
十二指腸への胆管と膵管の出口ですが、実は胆汁や膵液が出ない時は閉じていて、液が出る時だけ開くのだそうです。人間の体は本当に匠の技です。
しかし、何らかの理由で細くなった管をステントで広げたとき、その出口をステントで閉じたり開けたり出来ないので、上記写真のように出口にステントをずっと垂らしておくしか仕方ない訳です。そうすると、そこは十二指腸、胃と小腸の間ですから、口から入れた全ての食べ物がソコを通るわけです。そりゃ、いろんなものがひっかかります。
意味ないかもしれませんが、今後はゆっくりよく噛んで食べようと思います。。。