2019/06/08 土 自宅 年金を60才で繰上げ受給すべきか試算
年金定期便が来たので、ねんきんネット に何年振りかにアクセスしてみました。
・標準の65才で受給開始するといくら貰えるのか、
・60才で繰上げて受給した場合どれだけ下がるか、
・70才まで繰下げた場合どれだけ上がるか、
試算ができるようになっていたので、シミュレーションしてみました。
膵臓癌は、5年生存率は高めの統計でも7%なので、もうすぐ57才の私が65才まで年金受給を待つのはナンセンスです。
早めに繰上げ受給して、何才まで生きたら生涯にいくら貰えるのかの損得を比較してみようとした表です。癌でない方でも結構使えると思います。
★先に結論:75才迄の寿命なら迷いなく60才から受給すべき。
★表の前提条件
・試算した金額を入れてしまうと収入公開になってしまうので、単位万円で、
標準の65才で受給開始した場合の月額を10万円に換算して作表しました。
仮に65才の月額試算が15万円の方は、この表の金額を1.5倍すれば良い訳です。
・私のいくつか上の歳の方まで、繰上げ受給で優遇策がありましたが、
私の年齢(1962年生まれ)では、優遇策はありません。
・年収や生涯受給額は、1月生まれ、12月死去とした試算です。
★表の見方
・緑の箇所の、標準の65才で受給開始した場合、どう見るか説明します。
・65才受給開始した場合、月額は10万円で年収では120万円となります。
・65才で死んでしまったら1円も貰えません。
・90才まで生きたら65才から生涯で3,000万円貰えます。
★表からわかる:寿命ごとの生涯受給金額の最大値。(黄色箇所)
・70才までの寿命なら、60才で受給開始するのが最大。
・75才の寿命なら、62才で受給開始するのが最大となる。
だが、60才の受給開始と比較して、生涯で19万円しかかわらない。
受給開始年齢65才と60才を比較すると、60才受給開始が生涯で60万円得。
・80才の寿命なら、67才で受給開始するのが最大となる。
その最大と受給60才の受給開始と比較して、生涯で142万円しかかわらない。
受給開始年齢65才と60才を比較しても、生涯で120万円しか損にならない。
★注意事項
・ねんきんネット で試算したのは、表の月額部分だけで、それ以外の数値は、
エクセルでの四捨五入です。比率の換算なので、だいたいこんな感じで良いと
思いますが、内容を私が保証するものではありません。
・収入、年金の種類や加入期間、男女、世代などなど各種条件で変わります。
・一旦、繰上げ受給すると、取り消しはできなかったりとても困難です。
また繰上げは特に、税金も高くなったり、その他影響範囲が大きいです。
ご自身で、詳細にご検討願います。
・老齢基礎年金を繰上げて請求した後、できなくなる事
(上記URLから重要箇所のみ)
→事後重症などによる障害基礎年金を請求できなくなる。
→障害者の特例措置及び長期加入者の特例措置を受けることができなくなる。
→寡婦年金は支給されなくなる。
既に寡婦年金を受給されている方は、寡婦年金の権利が無くなる。
→65歳になるまで遺族厚生年金・遺族共済年金を併給できなくなる。
★しかし、この年金機構の書きっぷり、もう脅迫ですね!
★匿名の方から、上の表の寿命の年齢を5年刻みではなく、1年刻みで欲しいという方がいらっしゃいましたので、作表しました。
静止画で貼りたかったので、そのまま作ると横に異常に長くなるので、上の表と縦横が反対の表になって見にくくてすみません。
上記前提と全く同じく、65才受給開始の場合の月額を10万円に換算した表です。
・表の見方:寿命が75才の場合、下記それぞれの年齢で年金を受給開始した場合、
→60才:生涯(60~75)で貰えるのは1,260万円。
→62才:生涯(62~75)で貰えるのは1,279万円。
→65才:生涯(65~75)で貰えるのは1,200万円。
★寿命が予めわかっていれば、受給開始年齢を特定でき、黄色の箇所が最も効率的です。しかし、そんな事は無理なので、標準受給の65才との比較になり、寿命73才以上はオレンジ色の箇所が実質的な最大値と言えます。
updated 12/Jun/2019:月額を円単位に。損得部分の表記を具体化。数値の変更なし。