★癌になって変化した事:抗がん剤 副作用。
※適宜、アップデートします。 2018/11/29現在
■もともとの私
・2017/08:161cm、87kgメタボ。
・2018/01:食事減、良く歩くで77kgに10kgダイエット成功。今考えると癌のせい?
・2018/06:膵臓癌発覚、告知。抗がん剤1回目
・2018/11:その後は70kg±1kgをキープ。抗がん剤12回目
・現56才まで入院は10年くらい前に1回1週間のみ(過労で病名は扁桃腺炎)。コレ以外入院大病無し、至って健康だったつもり。
・人間ドックは40才ごろから毎年欠かさず。
胃潰瘍とかは指摘有り(自然治癒してますとかあった)。
血液検査でいくつかCとかEとかだいたい毎回出て、二次検査に行っても
「大丈夫でしょう。来年も人間ドック受けてください」と言われるだけ。
・胃腸は強く、下痢や便秘になった事が無かった。
・スポーツはしない。たまに電動ママチャリサイクリングくらい。
・良く食べ、早食い。油物好きだが年齢とともに魚や野菜も食べる。
・酒はほぼ飲まないと言うか、ほぼ飲めない。
・タバコは30年以上1日1箱20本吸っていて、自分は止められないと思ってました。
ところが今回の検査入院から、ぱったり禁煙できました。自分でも不思議。
・コーヒー1日2〜3杯飲んでます。
■服用している、抗癌剤 FOLFIRINOXについて
1クール2週間、初日のみ通院、2~3日目は通勤しながら点滴。
3日目夜に点滴終わり、自分でCVポートから針を抜きます。4~14日目は休薬。
2018年6月1日~5日に米国シカゴで開催された、米国臨床腫瘍学会年次集会で、
切除後膵癌(私は切除できないので直接関係しないが)に対して、
全生存率(overall survival,OS)で、mFFXの中央値が54ヶ月!嬉しい!
mFFX療法群238例とGemcitabine療法群243例におけるGrade 3/4の非血液毒性は、下痢18.6% vs. 3.7%、末梢神経障害9.3% vs. 0%、疲労11.0% vs. 4.6%、嘔吐5.0% vs. 1.2%、口内炎2.5% vs. 0%であり、mFFX療法群で有意に高かった。
私は下痢は克服したのですが、末梢神経障害、疲労、嘔吐、口内炎は
出るので、このデータは親近感あります。
ゲムシタビン単体ではありますが、ゲムシタビンにすれば、mFFXより、
副作用がかなり軽減される可能性も見え、嬉しいレポートです。
■抗がん剤回数に関わらず、起きる事
・髭剃りなどちょっとした傷も血がなかなか止まらない。血小板ちゃん頑張れ!
・痩せたのもありますが体全体の皮膚は抗癌剤前はハリがあってプリプリしてたのに、
今は皮膚は乾燥し、なんかおじいちゃんを触ったような、たるんだ感覚。
・体力の低下(=倦怠感、疲労感)。
足裏、手足指先、唇~鼻~頬、舌、口腔内の痺れ。
発覚前2018年5月の体力が100だとすると、抗癌剤1回目は100、
5回目は80、10回目は40。会社にフルタイムで週5日出勤するだけで疲れる。
痺れ起因だが、電子工作とか得意だった自分が小さいネジを掴めないのは悲しい。
段差が無くてもつまずいたり、電車の些細な揺れでふらつくなど、
突然20才くらい年をとった感覚。動作に機敏さが無くなり、緩慢になる。
立っているとしんどい。スグ座りたくなるまで悪化したのは10回目。
水の入ったコップを上手く持てずこぼすなど、情けなくなってしまう。
60~70代の老人がランニングで向かって来ても、避けられないのも悲しい。
・味覚障害=味がしない。食事が楽しみの私には一番酷な症状。亜鉛も処方してもらう。
初日~6日目くらいがピーク。以降10日目ごろに、癌発覚前の半分くらいの
味覚を感じられるようになって改善したら、次のクールが始まり、また味覚障害。
そうなんです。発病後は繊細な味は分からなくなってしまいました。悲しいです。
味がしないと、蕎麦は大量の輪ゴム、ステーキはゴム片を食べている感覚。泣きそう。
その時々で感覚が全く違うのが予測不可で辛い。色んな味がする食事は食べやすい。
シリアル+温めた牛乳や、昔っぽいミートスパは、味覚無くても大抵食べられる。
学生時代、餃子の王将難波本店で4年ほどバイトしてて、家でも料理するのが
好きでしたが、発病後ラーメン作ったら、スープの味がわからず、塩辛かったみたい。
ところが、11回目にオキサリプラチンを休薬したところ、相当改善。
10回目迄の2週目の良い状態に、既に初日からなってます。
抗癌剤前の半分くらい味覚が感じられるのが、この上ない喜び。
・口内炎祭り。出来るときは2~3個同時に出来てびっくり。
抗癌剤には抗生物質も含まれるので初日~6日目ごろは大丈夫。
6日目以降の抵抗力が弱まった粘膜を細菌などが侵すらしい。
1日7回以上、ぐちゅぐちゅぺのうがいすれば治まる事が多い。
それでもダメなら、日中何度かと寝る前にデキサメタゾン口腔用軟膏塗れば治る。
同様に、粘膜用にゲンタマイシン硫酸塩軟膏は処方してもらっておいた方が便利。
・初日のイリノテカン点滴中、脂汗出て、顔面蒼白になり、やや吐き気。
これらはオキサリプラチンの副作用と断定!
・感覚障害。金属の手摺り掴むと氷を掴んだ感覚でいつも驚く。出たり出なかったり。
・水が、氷のような冷たさで歯や歯茎に滲みて、金属のような味に感じる。
この症状出たらいつも驚く。出たり出なかったり。サラダとかも歯茎滲みる。
・開始後2日間は食も細くなり便通はほぼ無い。処方されるビオフェルミン継続し復活。
■抗がん剤5回目ごろまでは良く出ていた症状
・吐き気、下痢、便秘。処方された薬を自分の判断で服用して、今は克服。
・吐き気ある場合は、頓服としてメトクロプラミドを服用すると収まる。
・便秘用にマグミットや胃腸を活発にする薬を服用するも、もともと胃腸が強い、
私には、結局、ビオフェルミンを常時服用した方が、便秘や下痢にならず、
快便を継続できる様子。人それぞれ。
■抗がん剤最初からやれば良かったこと。今やってます。
・養命酒:10回目で始めましたが、朝晩キャップなみなみ1杯、効いてる気がします。
体力増強、痺れ改善、味覚障害など。少し改善されたのかも。
ドラッグストアで酒コーナーとか探しても無かったのですが、ビタミン剤などの
コーナーで発見。
・痺れ対策:ツムラ牛車腎気丸(ゴシャジンキガン)7回目から処方。
少し緩和された気がしますが、漢方も積毒にはなかなか対抗難しそうです。
・韓国のチムジルバンと日本の岩盤浴と融合させたスパが家から10分。
チムジルバンスパ|七福の湯|天然温泉 七福の湯 戸田店
■抗がん剤10回目ごろから顕著になった症状
・体力に加え、筋力や反射神経などの急激な劣化。
瓶の蓋を開ける力が無くなるとか、動作が緩慢になるなど、色々自覚するので、
とても悲しい。
・皮膚の乾燥。唇がひび割れ起こす。唇痛くて、滲みて食事辛くなる。
リップクリームより、前出口内炎用のデキサメタゾン口腔用軟膏の方が効果有り。
・唇の横が切れる「口角炎」という病気も出る。
私の場合、抗生物質で殺菌効果のある、ゲンタマイシン硫酸塩軟膏が効きました。
・爪が割れる。これは今まで無かった。缶コーヒーのプルトップ大丈夫ですか?と癌のソーシャルワーカーの方などに聞かれて、何のこと?と思ってましたが、今日わかりました。空気の乾燥もあるのでしょうが、プルトップ開ける前に爪割れました。
また、GoPro買ったんですが、フタの開け閉めで爪割れます。なんか爪の替わりになるような金具をお財布に用意しようと思います。
・抗癌剤初日の通院日の帰宅時から、若干吐き気がするように。
11回目にオキサリプラチンを休薬したところ、相当改善。
・頭頂部脱毛。前から薄いので人にはあまり分からないが、自分ではかなり。。。